おばあちゃん

祖母が亡くなった。
九十五歳だった。
2週間程前から入院し、10日前に長くないと医者に言われて会いに行った。10日も頑張ったのだ。
祖母は浅草生まれのちゃきちゃきの江戸っ子で口は悪いが腹は黒くないという達で、割とお嬢様育ちだったという話もあり、成る程どこか品があった。
一番祖母と長く過ごした記憶は中学生の頃、母が入院した時。父も長期出張で不在だったので祖母が我が家に来て2ヶ月程面倒を見てくれたのだった。
中学生という大人とうまく話せない時期もあって何を話したかは殆ど覚えていないが、タクシーに乗った時に「釣りはいらないよ」と言って降りたのはカッコいいと思った。今、たまに真似をしてやっている。まぁ100円程度のおつりであるが。
もう一つの良く覚えている記憶は、小学生の時に戦争体験を取材した時のこと。東京大空襲の時、地下鉄に逃げ込んで助かったという話。怖かった。戦後、親戚や知り合いが狭い家に沢山住んでいた話。そういえば、子供の頃正月に祖母の家を訪ねると色々な人が来て賑わっていたものだ。祖父、祖母の面倒見の良さ、広い心が人を集めたのだろう。自分はどうだろうか。

祖母がいなければ、父は生まれて来ず、自分も生まれなかった。当たり前のことを思った。
祖母の霊前にはコーラが供えてある。コーラ好きの祖母であった。
おばあちゃん、僕のおばあちゃん、いままでありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
一番出来の悪い孫だけれど、これからも遠くで見守っていてください。

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by keisaman | 2014-07-10 20:01
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